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Serial experiments lainの感想とか紹介

 

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今回紹介するのは「Serial experiments lain」です。(以下lain)

lainは雑誌連載、ゲーム媒体でも発売されており、特に鬱ゲーとしてその名前を知っている人が多いのではないかな、、。

このアニメは主軸として個人の存在、証明するものみたいなものを置いてる気がする。(と思ってる)

舞台として、Navi(今のケータイとかpcみたいな)やwired(インターネットとは言っていない。「繋がれている」という直接的な名前。作中ではあえてwired内を描画していないらしい。)などを中心に物語は進行していきます。ジャンルを付けるとするならばサイバーパンクになるそうです。

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コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、死んだはずの同級生:四方田千砂からのメールを受け取る。

その日以来、玲音は見えないはずのものを見るようになる。四方田千砂のメールの言葉に興味を持ち大型の「NAVI」を手に入れるが、それ以来さらに奇怪な事件に巻き込まれていく。

物理世界(リアルワールド)と電脳世界(ワイヤード)、二つの世界・二人の玲音(lain)が混濁し錯綜する果てにあるものは? 「人は誰しも繋がれている」 「私は遍在する」

(Wikipediaより)

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(OP)

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1話を見てもらえればわかると思いますが、このアニメの実験的な部分というのはBGM、描写、ストーリー、など多く挙げられると思います。特に、住宅街や電車を移動するシーンの後ろで流れている強い重低音は印象的です。各話に頻出する電線は人々は繋がれているという事を表しているという、、。

物語の中で度々耳にする「私は偏在する」「肉体はいらない」といったようなセリフはこのアニメのテーマそのものですね。確か、5話かその辺でママンが「肉体は自分の存在を確かめるためにある」とか「人間の感覚はシナプスによる物理的な電気信号によって成り立っている」とか、そういう人間的なものとは逆であるかのような、人間の進化の行き着く先のようなセリフなんかが好きです。人間的な温かさや感動は電気信号によって置き換えられるってね、、、。

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人間が行き着く次の段階、進化。そういうテーマはエヴァぽいですね。エヴァだと人類補完計画で人間の失った部分を補完するであるとか、一つになるとかいう感じだった気がする。次の進化の段階に到達し、精神的な欠損を補うみたいな感じは結構似てますね。

しかし、「Aさんから見た自分はAさんが認知する自分でしかない」だとか、「テクノロジーが高度化された世界において肉体は不要である」とかいう話は技術と哲学、理想などが結びついた命題であり、非常に興味深いものでありました。

でも、結局lainって何者だったんだろう…。

作画の面を見ても目を見張るものばかりで、絵になるものばかりでした。アニメがどのように作られるかあまり詳しくないけど、特殊な技術などが使われていたりしたそうな。

 

 

余談ですが、lainは海外でカルト的人気を誇っており、その影響を受けた「lainchan」などといったサイトや掲示板が出来てたりします。

日本においても2018年にイベントが行われていたり20年経った今でも色褪せないですね。(っていうかlainのイラスト描くと海外の方からの反応が多い.....)